リノベーションとリフォームって違うの?

水回りの位置を変更する大変さ

水回りの位置を変更する大変さ

水回りの位置を変更する大変さ リノベーションは長い間住んでいた住宅を、生活様式や家族構成や老朽化などにより改修工事を行う一連の作業のことを言います。
リフォームとよく呼ばれますが、これは政策や施策を改める作業のことを指す言葉であって、本来は改修などの作業には用いません。
リノベーションで実際に行われる作業のうち多いのが、キッチンや風呂などの水回りの改修です。
従来の設備を撤去して、ユニットバスやシステムキッチンにするのが多いのですが、工事の場所が同じであれば既存の給水や給湯や排水管が利用できるため、対象の部屋のみで工事が済みます。
ところが、大規模な間取り変更を伴う工事では、設備配管の延長や切り回しなどが必要になるため、工事費用だけでなく、時間をかかってしまうことがあります。
給水や給湯は圧力管であるため、切り回しは比較的容易に行えますが、排水は勾配による自然流下であるため排水ルートが変更になると、大々的に床を解体して土間配管からやり直さなければなりません。
ただし、工事が2階以上の階で行われるのであれば、階下の天井内で配管ができる可能性があります。
また、電気配線は給水管などと同様に勾配は関係ないため、任意の配線が可能です。
水回りのリノベーションは工事の効果が高いので施工事例が多いのですが、排水などの既存配管のルートを入念に調べた上で、間取りや機器交換の方針を決定すると、費用対効果の高いものとなります。

リノベーションの際の配管の交換の必要性について

リノベーションの際の配管の交換の必要性について リノベーションは建築における改修を意味する言葉で、リフォームと言われることもありますがこれは誤用です。
一般住宅などで台所の流しをシステムキッチンにしたり、間取りを変更することなどがリノベーションの具体例です。
流しをシステムキッチンにする際には、間取りの変更がなければ既設の給水や給湯や排水管は既存を再利用して、そこに新しい機器を接続します。
口径や仕様が新しい機器の仕様に合っていれば問題ありませんが、もともと給湯設備がなくて工事の際にお湯の使用ができるようにした場合は注意が必要です。
一般的な排水管は塩化ビニール製であり、使用限界温度が摂氏60度までであるため、熱いものを流したり、給湯器からのお湯を直接排水するのには適しません。
60度を超えるような排水が塩ビ管に流れますので、配管の変形や接続部分の脱落などにつながる恐れがあります。
工事の際は、既設の排水管を使用限界温度が90度と熱に強いHTVPなどの管に交換することが推奨されます。
排水は流入してから管が持つ勾配によって排水されるため、流れ出るのには一定の時間がかかります。
この際に排水の温度も下がってくるため、すべての管をHTVPに交換できないければ、機器接続部より1から2メートルほどを交換するだけでも有効であると考えられます。
リノベーションは、間取りや機器の更新に目が行きがちですが、内部の配管についても機器仕様に合わせることが大切です。

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